野菜や果物にクラシックを聞かせながら育てると、おいしくなるといいます。
カレーの場合はどうでしょう?
さっそく、プロ級ヴァイオリニストの「FF5”ビックブリッジの死闘”」を聞かせながらカレーを炊くことに。
すると!!!
・・・僕が聞き入ってしまったため、
「カレー作りが始まらなかった」
という結果でした。
こんにちは、店主です。
さて、今日は「7月のカレー」のご紹介です。
7月は、現地系カレー「ゴアンプロウン」をらんらんルー式にアレンジしました!
タイトルは!どどん!
その前にさー、「ゴアンプロウン」ってなんなん?
ゴア=インド西海岸に位置する地名
ゴアン=ゴア州の、ゴア風
プロウン=海老
「ゴア式海老カレー」って事か!
「ゴア式海老カレー」は、ココナッツの甘み、タマリンド(インドの酸っぱいフルーツ)の酸味、コリアンダー(パクチー)のさわやかな風味が特徴のエビカレー。
濃厚な風味にご飯がぐいぐいすすむ君な、人気の料理です。
昔ポルトガル領だったこともあり、ヨーロッパの文化も強く入り込んだ地域でもあります。
今年の「1月のカレー」で登場した、ワインビネガーを使った”ポークビンダルー”。実はコレもゴア発祥です。
海老を最大限に生かす「海老出汁」
ゴア式海老カレーをらんらんルー式にアレンジ、という事で。
らんらんルーに欠かせない存在となっている「お出汁」を使用します。
海老のお出汁と言えば、2月のカレーなどで登場した、「海老フライと、海老出汁クリームカレー」。
むちゃくちゃ人気やったわね!
Yes!だけど、前回とは違う味わいを出したいなと思ってな。
今回は出汁の取り方を変えたんやで!
一般的に、お出汁の取り方は素材を煮出す方法が主流。
ですが実は、エビの香気成分はとても飛びやすい(揮発する)特徴があります。
できるだけ香りのロスを減らして、最大限「エビ」を楽しむ方法はないか?と模索したところ、
「凍結濃縮」という技法に出会いました。
凍結濃縮とは?
ざっくり説明すると、素材を凍らせて、その後ゆっくり解凍する方法。
お出汁を取るのに凍らせる!?
これをやるとね、濃縮されたお出汁が取れるんや!
早速試作してみると・・・
力強いけど雑味が少なくキレのいいお出汁!爆誕!!
このお出汁で作ったカレーに、らんらんルーではお馴染みとなった「オジリナルブーストオイル」を。
サバオイル、カツオイル、と来て、今回は「エビオイル」で、海老風味をUP!!
海老フリッター
ゴアンプロウンに入っている海老はフリッターではありませんが、
らんらんルー式では、海老の風味を存分に楽しめるよう、海老をフリットにしました。
海老出汁たっぷりのカレーを染み込ませると・・・
海老アンド海老アンド海老!!
エビチリを思い出してください。
チリソースが絡んでおいしいですよね!
アレです。海老カレーを絡めてうんまーー!てなわけです。
今回のポイント「梅しそジュレ」
現地で酸味を演出している「タマリンド」の代わりに、僕たち日本人の国民食=梅干しを使用。
以前も梅干しが登場しましたが、今回は「梅干し、大葉、鰹出汁」でジュレにしました。
カレーと別で盛っているので、お好きなタイミングで溶かしてお召し上がりください♪
ジュレにした理由は、
①暑い夏にさっぱりジュレを。
②ジュレにする事で、カレーにじわじわと溶け出し、味の変化を楽しめる。
です。
溶かす前~少し溶けてから~全部溶けた後、それぞれ味が違うので、是非じわじわ溶かしながらどうぞ!
スパイスふりかけ、アチャール
カレーの隣には、海老のスパイスふりかけ、彩り野菜のアチャール、パクチーが控えております。
いつもの如く、カレーとまぜまぜしながらお召し上がりください♪
※パクチー抜きできます。
ここ数ヶ月続いた”魚の節系”、”煮干し系”から路線を変えてみました。
また、前回の海老カレーとは別の味わいなので、皆様是非♪
7月1日(木)~7月31日(土)
1日15食限定/税込980円
※テイクアウト・デリバリーOK!
※エビ増し(+200)、パクチー増し(+100円)、パクチー抜きOK!